道具と手入れ

レビュートリプルキャンバー2026-2027ネバーサマー

平山 雅一のPROTO SWIFTレビュー / 26-27 NEVER SUMMER PROTO SWIFT

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細かくも動けて、リズミカルに、滑らかに。

まず、パウダーでの浮力は見た目通り。操作性は間違いなくNEVER SUMMERラインナップNo.1!

更に、カーボンマッピングの搭載によって過去作よりも軽量化・取り回し・瞬発性が大幅に向上しており、オーリーをかけた時の跳ね感も良く、よりナチュラルで仕掛けたくなる板へと進化していました。

そして、今回のリニューアルで、カーボンの搭載と並ぶ大きな肝となっているのが、トリプルハイブリッドキャンバー形状に変更されたことです。

この2つの組み合わせが相性抜群で、過去のSWIFT(Wキャンバー)のようなカッチリとしたエッジのグリップ感は薄れたものの、その分、よりスムースに流れるような動きや繊細な扱いが可能になり、パウダーでの気持ち良さは更に向上しています。

旧SWIFTの大きくゆとりを持って、しかし鋭く!→細かくも動けてリズミカルに滑らかに、というようなイメージに変化しました。

あらゆるパウダーをサーフィーに楽しむ

これにより、ツリーランや荒れたパウダーでの直感的な板の捌き、オーリーなどがしやすくなり、オープン、ツリー、荒れパウ、ナチュラルヒットといった様々なパウダーコンディションを楽しめるボードに仕上がっていると思います。

カービング性能やエッジのキレ、ホールドだけでみると、過去のSWIFTの方がしっかり嚙みますが、トリプルキャンバーはポジショニングによって噛み方の印象が変わる特性があるので、その点はポジションを変えれば解消できると思います。

例えば僕の場合、ディープパウダーDAYはホール中央の推奨スタンスにセッティングし(普段のスタンスよりは狭いですが)、後ろ足操作メインのターンと、ロッカーを最大限に使った浮き感で乗ります。


そして、降雪が少なめ/すぐに荒れそうな時/圧雪後の朝の降雪でゲレパウな日などは、前足のポジションをいつもの幅まで前に出し、セットフロントで使用します。踏む場所を変えることでより気持ちの良いターンができました。

僕はサーフィンを嗜む程度ですが、PROTO SWIFTは今までのネバーサマーの中で最もサーフィンをイメージできるボードでもありました。脇パウや壁を当てたり、跳んだりするリズムが、アップスや壁を登る感覚、リッピングの感覚に似てとても楽しかったので、ショートボードサーファーにもおすすめしたいボードでした。

パークに入ったりスイッチで滑ることは、当然想定していないボードだとは思いますが、完全にできないつくりではないので、楽しむ範囲で”あえて”のスイッチラン、スイッチエントリーも映えるのではないでしょうか。

NEVER SUMMERボードの乗り分けアイディア

余談ではありますが、PROTO SWIFTが前述した乗り味のボードに変化したことで、パウダーボードのポジションであることが明確になりました。
コンディションに合わせて複数のボードを使い分けている方は、

①主軸となるメインのオールラウンドボードのECLIPSE or NOKHU
②パウダーデイのSWIFT
③ピステン、フリースタイルパークDAYの PROTO ULTRAor LLAMA

好みの硬さやスピード域に合わせたこれら3本で、シーズンを通してどんなコンディションでも常にベストなスノーボードができるのでは!とイメージしてしまいました。

北海道のJAPOWにジャストミート

毎年、マイナーチェンジやリニューアルが行われながらニューボードがリリースされますが、フレックスやトーションなどの”多少の変化”に留め、そのモデルのイメージを保持するスノーボードメーカーが多い昨今です。

その中で、同モデルでも(ましてやそれが看板モデルであっても)毎年キャンバーの数・全体形状、ロッカーの強弱などの組み合わせを試行錯誤しながら、テクノロジーを駆使してマテリアルをアップデートし、攻めの姿勢で開発に取り組んでいるメーカーの姿がこの PROTO SWIFTには滲み出ています。
25-26シーズンのECLIPSE同様、NEVER SUMMERのブランドヒストリーと本気度が感じられる1本になっていると思います。

地域やスタイルによって、ベストボードの定義はそれぞれ違うわけですが、26-27 PROTO SWIFTは、カーボンマッピング+ハイブリッドトリプルキャンバーの組み合わせ、そして近年のゲレンデ情勢(気候変動や混雑)に対応する絶妙なロッカー具合が、間違いなく北海道 JAPOWにフィットする激PUSHボードです。


平山雅一 (Masaichi Hirayama)174㎝/65㎏/Regular

試乗ボード:SWIFT 157

試乗ゲレンデ:桂沢・美唄・キロロ

使用バイン:UNION FALCOR・ULTRA/ SALOMON HOLOGRAM・NOW IPO

PROTO SWIFTから連想したモデル:BURTON FORAGER / 旧SWIFT(ダブルキャンバー)

このモデルを一言で:新ネバーサマー流POWDER+カービングボード

滑走距離:ALL 斜度:ALL 滑走スピード:ALL

インパクト 9 / コスパ 5 / グラフィックス 10 / オリジナリティ 新しい / 総合評価 気に入った

ピステン〇 パウダー◎ ツリーラン◎ 壁◎ パーク△ ジャンプ □ バンク□ グラトリ× スイッチ△ フリーラン◎ カービング□

このボードで滑りたい場所:パウダーと壁

バインの相性:自由度が高くソフトなビンディング

こんな人に合うボード:様々な種類のパウダーを滑るのが好きな人

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この記事を書いた人

MORO(アドバイザー)

2016年3月、前オーナーからMOJANEを受け継ぎ再スタート。遊びに貪欲なユーザーに支えられながら、今日もお店に立っています。

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