この記事では、スノーボードのソールカバーの洗い方についてご紹介します。
ソールカバー、洗ったことありますか?
ゲレンデの行き帰りや、ショップにボード持ち込む時など、スノーボードを運ぶ際は必ずソールカバーを付けている人は多いですよね。ソールカバーを付けたままボードを長期保管している方もまた、多いと思います。
ところで、そのソールカバーですが、定期的に洗っていますか?
ある日、MOJANEユーザーの平山君から報告がありました。
「ネオプレンのソールカバーを洗ったらめちゃくちゃ汚れていました!これはブログ案件です。」とのこと。添付されていたのは、泥水のような画像。それがソールカバーから出た汚れだというのです。
僕自身、スノーボード業に携わっていながら、ソールカバーの汚れについて気にしたこともありませんでした。ですが、よく考えてみると、滑り終わって汚れが付いたボードも、チューンナップ後のボードも、同じソールカバーを付けているんですよね…。
特に、春は泥汚れや松脂、花粉も多く付着します。保管場所によっては埃や塵をかぶっているかもしれません。どれだけボードを入念にお手入れしても、ドロドロに汚れたケースに入れては悪影響がありそうです。
汚れたソールカバーがチューンナップを台無しに…⁉
実は、チューンナップを施工する中で、気になっていたことがありました。
ピカピカに磨いたはずのエッジが、短期間のうちに錆っ気を帯びていることがあったのです。
施工技術の問題なのか、湿度の問題なのか…不思議に感じていましたが、平山君からの連絡を受けて、要因はソールカバーにもあるかもしれないと思いました。
夏の間、お客様からお預かりしているボードの中に、いくつか思い当たるものがあったので、早速チェックしてみると、カバーの内側のエッジに当たる部分に錆が付着していたり、縫い目に泥汚れが入り込んでいたり。ソールに触れる面は、ワックスや滑走後の汚れがしみ込んでいることは容易に想像がつきました。
また、夏の間は、ソールカバーを付けたままガレージや納戸で保管している方もいらっしゃると思いますが、ネオプレン素材のソールカバーはカビやすいです。スノーボードのコアは木材ですので、できれば湿度が溜まらず風通しの良い場所に保管しましょう。
初めてソールカバーを洗ってみた結果…
実際にソールカバーを洗ってみると、平山君の報告通り、バケツの水は見事なまでに真っ黒に。
丁寧にボードを仕上げたあと、ここまで汚れたカバーに戻してしまっていたのか…と愕然としました。ソールカバーをきれいな状態にしておけば、エッジの錆防止にも繋がるはずです。
洗い方と道具
家庭用の洗濯洗剤と柔軟剤を使い、バケツの中で手洗いする方法が最も手軽です。
サーフィンを楽しむ人は、ウェットスーツ用シャンプー&ソフナーでもOKです。ソールカバーの素材は、ネオプレンかニットが多いと思います。特に、ネオプレンは、柔らかさと伸縮性を保つためにも、柔軟剤で仕上げることをお勧めします。
①カバーを裏返し、汚れ具合を確認。特に汚れが目立つ場所・繊維や縫い目に汚れが入り込んでいる部分は、歯ブラシに洗剤を付けて軽くこすります。
②バケツに水かぬるま湯を張り、洗剤を薄めます。ソールカバーを浸けてよく押し洗い。汚れが落ちやすいぬるま湯がおすすめです。
③2~3回、水を入れ替えてすすいだ後、柔軟剤を薄めた水にソールカバーを数分浸しておきます。
④軽く絞ったら風通しの良い場所に吊るし、よく乾かします。ベランダやお風呂場で干しても〇。
今すぐソールカバーをチェック!
エッジを磨き上げ、ワクシングを終えて、ソールカバーを付けて、保管。シーズンを終えた後は、こうしたお手入れを欠かさない方も多いと思います。これからは大切なボードのためにもうひと作業、ソールカバーのお洗濯を加えてください。
泥や錆を落とした清潔なソールカバーで、次の冬を待ちましょう。