夏のスノーボード収納を考える
皆さんは、シーズンを終えたスノーボードをどの様に保管していますか?
MOJANEユーザーの中には、次の冬まで部屋に飾り、ボードを眺めながら晩酌しているという強者もいますが、一般的にはクローゼットや物置に立てかけている方が多いのではないでしょうか。
スノーボードを購入した時、ブランドによっては簡易的なケースが付いてくることがあります。この簡易ケース、保管に便利なのですが、破れてしまえば代わりはなかなか手に入りません。そこで、スノーボードを室内で保管する為のオリジナルケースを作ろうと思い立ちました。
保管ケースのプランニング
室内保管を想定し、まずはいくつかのアイディアを出しました。
通気性が良い素材で、床や壁を傷つけない事、ワックスで室内が汚れない事。材料費をいかに押さえるかもDIYのポイントです。
①封筒型
スノーボードサイズの横型封筒。縦型よるも出し入れし易い。板をたくさん保管するのに便利な形。
②風呂敷型
大判の布で結んだり、ボタンで留めたり。サイズや形状を問わない。
③縦・袋型
縦型の布袋タイプ。入口は絞るか、折り返すか。マチを作ればビンディング付きでも入る。
①と③で迷った結果、今回は実践し易い③の巾着型にトライすることにしました。
作図なし、最低限の道具で挑戦だ
1.サイズを決める
巾着袋は直線のみで作れるので、各部のサイズを大まかに決めるだけで製図はメモ程度でOKです。
スノーボードの長さ(160)に、底マチと巾着を絞る為に必要な長さを30cm追加。ボードの幅は約30cm、両サイドに10cmずつ余白を取りました。長さ190×幅50cm(縫い代込み)です。
2.素材選び
布ケースを簡単に作るなら、裁断や縫製がしやすい素材であることが一番。ボードの保護を考慮し、中綿入りのキルティング素材や、柔らかな生地なら二重にすると安心です。因みに、一般的な簡易ケースに使われているのは、紙や不織布、ビニール等。市販のスノーボードケースは、ネオプレンやニット、パイル地が主流です。
今回使ったのは、厚手のシーチングです。幅は110cmを選んでいます。幅を半分に折ると片側が輪になり、縫う箇所が少なく済むからです。二重仕立てにする為に、2倍の長さ(3.8m)を購入しました。
※シーチングとは、洋裁で仮縫いや作図の為に使う生地のことで、言わば試作用の布。綿100%で幅や厚みも様々、色数も多く安価なのが特徴。小規模な手芸店でも手に入り、手縫いもしやすい生地です。
110cmの生地幅を利用するため、巾着の絞り口は片側1か所。紐は1本、1mあれば十分です。紐は後から付け替えられるので、部屋に落ちているようなパーカーの紐や靴紐で大丈夫です。短ければ結び繋げても使えます。
材料と作り方
材料:シーチング110cm幅を3.8m、ミシン糸、好みの紐(100cm程度)
道具:ミシン(手縫いでも可)、定規(50cm以上あると便利)、鉛筆、まち針、裁ちばさみ、あればアイロン
作業手順
①広く平らな場所で布を大きく開き、直接シャープペンなどで印を付けて裁断。
②切り端はロックミシンかミシンのジグザグ縫いで処理。布の耳を利用すれば片側の処理の手間が省けます。手縫いの場合は、波縫い程度で大丈夫です。
③最も長い辺と辺、折り返し中心線の順に縫い、片側にかぶせるように返して二重にする。底のマチを適当に縫い留め。
④入口サイド数センチの縫い目を解き、三つ折りにして紐の通り穴を縫う。適当な紐を通す。
完成!
最後に、お店のロゴをシルクスクリーンでプリントしてみました。ステンシルやアイロン転写シートなどでもアレンジできます。
初めてにしては上出来ではないでしょうか。欲を言えば、内部に乾燥材を入れるポケットを付けても良かったなと思います。まだまだ改良出来そうです。
長期保管の注意点
物置スペースやガレージで保管する方も多いと思いますが、梅雨が長引く昨今の北海道では、湿度管理が大切になってきました。湿気が原因のエッジの錆、ケースのカビにはご注意を。
また、長期間乗り続けたいと思っている大切なボードなら、ビンディングは外して保管することをお勧めします。
まとめ
この記事では、簡単な巾着型の布製ケースの作り方をご紹介しました。
オフシーズンは、スノーボードにまつわるDIYのチャンスです。大掛かりなものでなくても、自作の楽しみ方はたくさんあります。
仕上がりにこだわるなら、デニムやキャンバス地を使ったり、パッチワークで作るなど、様々なアイディアで挑戦してみても面白いと思います。
次の夏は、大切なボードをオリジナルケースで保管してみませんか?