エピソード

スノーボードスキンケアUV対策保湿

スノーボーダーのUV対策とスキンケア

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ゲレンデの寒さや乾燥、そして紫外線。これらは肌に多大なダメージを与えています。
社会人の身だしなみとしても、スノーボーダーとして格好良く年齢を重ねる為にも、今すぐ習慣にしたいUV対策とスキンケアについて考えます。

「なんか老けたかも。」それ、日焼けのせいかもしれません。

長年、スノーボードやサーフィンで日焼けを繰り返してきた僕ですが、スキンケアの必要性を感じ始めたのは30代も半ばを過ぎてから。ふと自分が写った画像を見た時、肌にハリツヤが無く、想像以上の疲れ顔だったのです。

この頃の僕の肌は、毛穴が目立ち、テカりやすいのに乾燥しがちで、髭を剃る度に肌が傷ついていました。
考えないようにしていたけれど、疲労や怪我、日焼け後の肌の回復も、確実に遅くなっている…。
曲がりなりにも接客業をしている身です。清潔感を持って健康的に年を重ねたい!こうして、焦りと共にエイジングとスキンケアについて考えるようになりました。

まず思い当たったのは、やはり夏の強い日差しや雪の照り返しによる日焼けです。
顔にハッキリと残ったゴーグル跡、真っ赤に焼けた鼻。唇は乾燥し、笑うたびに切れてしまう…。ウェア姿なら御愛嬌ですが、肌年齢を高めている原因に違いありません。

夏よりも焼ける⁉雪が紫外線を反射する

紫外線は肌、目、髪へダメージを与え、シミ・シワ・たるみ・乾燥などを引き起こすと言われています。
冬は日照時間が短く、夏と比べて紫外線量は少ないものの、アスファルトや砂浜での紫外線反射率が10-20%なのに対し、真っ白な雪面では80%にも達するそうです。その結果、ゲレンデは夏以上に日焼けのリスクが高くなります。

また、標高が高くなるほど紫外線量も増え、山頂では10%も増加することもあるとか。曇っていても紫外線は届いているので、日焼け対策は必須です。

紫外線の種類

TATSURO FUJIMORI/夕張マウントレースイ

調べてみると、紫外線にはA波・B波・C波の3種類があり、紫外線A波(UVA)は肌の奥深くに影響を及ぼしシワやたるみの原因に、紫外線B波(UVB)は肌の表面に炎症を引き起こし、シミそばかすの原因になるのだそうです。
最も有害とされる紫外線C波は、オゾン層が吸収してくれるので地上に届かない、という事になってはいますが、環境問題の一つでもあるオゾン層破壊の影響が懸念されています。

ゲレンデ用の日焼け止め選び

左からBRISA MARINA,DEEPAXX(クリーム),UN,PRECEWAVE,DEEPAXX(スティック)

市販の日焼け止めは、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)をカットする役割があります。
ゲレンデで使用する為に注目したいポイントは、日焼け止めのパッケージに記されているSPF数値とPAの+の数です。

SPF

SPFとは、Sun Protection Factorの略で、紫外線B波(UVB)を防止効果を表す数値です。
例えばSPF15なら日焼けが始まるのを15倍遅らせる、SPF30なら30倍遅らせる目安になります(日焼けが始まる時間には個人差があります)。
日常使いならSPF20程度で十分ですが、ゲレンデではSPF30以上を選ぶと良いでしょう。数値は高くなるほど効果はありますが、肌への負担も大きくなります。乾燥や肌荒れが気になる方はSPF値の低い日焼け止めを選び、こまめに塗り直しましょう。

PA

PAはProtection Grade of UVA の略、紫外線A波(UVA)を防ぐ効果を「+」の数で表したものです。
+、++、+++、++++の4段階があり、+が多いほど高い効果を期待できます。紫外線量の多い雪山では、+や++ではやや頼りないので+++以上のものが適していると思います。

最近は乳液やジェル状の日焼け止め以外にも、スプレー、パウダー、サプリメントといった様々な日焼け止めがあります。また、赤ちゃんでも使える敏感肌用、美容成分を多く含んだもの、水や汗に強いスポーツ用などもあり、肌質や好みで選んだり、組み合わせて使うと良いでしょう。ハードに滑り込む方なら、サーフィン用の日焼け止めも活用できると思います。

保湿習慣が肌を守る

ゲレンデでは、寒さや風だけでなく、施設内の暖房の温風、室内外の激しい温度差など、乾燥しやすい条件が揃っています。更に、日焼け止めに配合されている紫外線をバリアする成分は、乾燥しやすい性質があります。
このため、日焼け止めと保湿はセットで考えておく方が良いと思います。冬は、日常生活でも乾燥するので、日頃から保湿を心がけたいですね。

KIEHL’S ULTRA FACIAL CREAM/ BUTTER STICK LIP TREATMENT

参考までに、僕が愛用しているのはキールズ(kiehl’s)ULTRA FACIAL CLEAM。登山家たちの肌を守る為に開発され、-55℃というグリーンランドの過酷な環境下でも高い保湿効果を実証したという名品です。発売以来、冬山の登山者やウィンタースポーツ愛好家、美容家にも支持されています。
僕は、スノーボーディングの前や日焼けの後、乾燥が気になった時はいつでも使っています。少々お値段はお高めですが、ジャンボサイズで購入する価値あり。べたつかずにしっとり、です。
また、同じkiehl’sのリップクリームBUTTER STICK LIP TREATMENT(SPF25)もお勧めです。ゲレンデの乾燥や冷風で荒れがちな唇を守ります。
スノーボーダーへのプレゼントにも喜ばれると思います。

UV対策にもなる装備

スノーボードのソフトグッズは、防寒だけでなく紫外線対策としての役割も担っています。
例えば、UVカットレンズのゴーグルは目を、バラクラバやネックウォーマーは肌を、ニット帽やヘルメットは頭皮や髪を守ります。
肌が出ている部分が少なければ、それだけ日焼けを防ぐことが出来ますので、フードを被ることも効果があります。

ビーニーから長い髪の毛をなびかせている女子を見かけますが、強い紫外線下では自慢の髪も痛みます。なるべく覆うか、スプレータイプの日焼け止めなどでの対策をお勧めします。

帰宅後のお手入れもお忘れなく

ゲレンデで過ごした後の肌はダメージを受けています。
帰宅後には、日焼け止めをクレンジングできれいに落とし、洗顔と保湿を行いましょう。
化粧品売り場で勧められたのは、シートパックや化粧水をたっぷり含ませたコットンパックで冷却することです。
温泉水スプレーアベンヌウォーターラロッシュポゼターマルウォーターは浸透性が高く敏感肌でも使えます。その後、保湿効果の高いクリームで仕上げます。

思い切り焼けてしまった!という時には、シートパックや塗り薬などを取り入れても良いでしょう。

ムサシノ製薬の薬用フタアミンhiクリーム

某コスメ大賞殿堂入りという実績を持つムサシノ製薬の薬用フタアミンhiクリームは、こっくり重めのテクスチャーで日焼け後の肌を落ち着かせてくれます。肌荒れ・あせも・しもやけ・あかぎれ・ニキビ・日焼け後のほてり、シミそばかすを防ぐというマルチ効能+敏感肌でも安心して使えるので、一つ持っておくと心強いです。

食事面からのアプローチでは、日焼けによる肌ダメージにはビタミンA(レバー、卵など)、ビタミンC(フルーツ、緑黄色野菜など),ビタミンE(ナッツ類、魚介類など)が効果的だといわれています。さらに、運動後ということを考慮すると、たんぱく質やも合わせて、バランス良く摂取することを心がけています。そして、これらの効果を実感するために必要なのは、やはり十分な睡眠です。

テカテカこそ、保湿が必要

季節を問わず日焼けの後は、いつも以上に肌が乾燥します。
思い返すと僕は、夏も冬も、常に乾燥した状態で過ごしていたのかもしれません。乾燥に対して、過剰に皮脂を分泌するようになった肌はテカりやすく、ハリを失い、ゴワつくようになってしまっていました。
この状態で洗顔だけを頑張っていても、結果は良くなりません。毛穴の詰まりが目立つので、時折はがすタイプの「毛穴パック」を使い、角栓の取れ高に歓喜していましたが、今思うと肌を痛めるだけの逆効果…。全てが間違っていたのです。

正しいスキンケアは、テカっているときこそ、保湿。「テカっているのにべたべたのクリームを塗るの?」と最初は半信半疑でしたが、その後も肌を乾燥させないように意識し、クレンジング→洗顔→保湿を根気よく続けた結果、肌が柔らかくなってきました。まだ、誰にも気づいてもらってはいませんが、テカテカ顔は既に卒業し、髭の剃り傷も出来にくくなりました。

最近は、メンズコスメをリリースするブランドが増え、男性のスキンケアに関する情報や質問できる窓口も多くなってきました。僕は、行きつけの美容師さんにもよくアドバイスをもらっています。
肌質には個人差があるので、自分に合ったスキンケアアイテムを楽しんで探してください。

まとめ

紫外線による影響は、年齢を重ねてから突き付けられるものです。この記事では、日焼けのメカニズムと僕が実際に使って良いと感じたスキンケアアイテムをご紹介しました。
「日焼けなんて気にしないぜ」という若者も、10年・20年後には僕と同じような経験をするはずです。
若者たちは今のうちから、おじさんたちは今から。肌をいたわりながら、若々しくアクションスポーツを続けましょう!

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この記事を書いた人

MORO(アドバイザー)

2016年3月、前オーナーからMOJANEを受け継いで再スタートを切る。小学生から60代までのユーザーに支えられながら、今日も店づくりに奮闘中。

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