バッティングとスノーボードのターンに関連性を見つけたという川村啓史くんの「野球ヨコノリ説」。
野球経験があるMOJANEユーザーは、彼の考えに刺激を受けている模様です。
今回は、逆に野球経験ゼロの僕が取材中、バッティングを体験したときに感じたことの記録です。
初のバッティングで感じたスノーボードとの共通点
野球のバッティングとスノーボードのスタンスとフォーム。 よく観察すると、これは確かに似ているように見えます(詳しくは野球ヨコノリ説へ)。
足は肩幅に開き、真横をみて、下半身の軸を意識しながら骨盤を使い、上半身を大きく使います。
ところが、見よう見まねでバットを振ってみたものの、馴れない動作が難しい…。画像の通り、全身ぎこちない状態です。野球観戦は好きな方ですが、実際にバットを振るのは大違いでした。
レクチャーを受けるうちに、フォームは幾分かサマになってきました。繰り返していくと、なるほど納得。下半身の使い方は、確かにターンに近いものがあります。
膝
バッティングは膝、腰、肩の順に回転させ、バットにボールが当たるインパクトと同時に地面の反発を解放するそうです。
スノーボードのバックサイドターンに限定されますが、上半身(膝含む)の回転と地面の反発を使うという点は良く理解できました。特に、後ろ足のうち膝の入れ方から、バットを振り切った後までの足首の使い方は、スノーボードのバックサイドターンにそっくりではないでしょうか。
腰
膝の次に回転させる腰も、スノーボードのターン時に必要なローテーションを確認できます。上半身が前を向いていても、腰が回っていなければ深い良いターンは成功しません。
リカバリーが上手なスノーボーダーは、腰が良く回っています。腰の位置を意識しながらのバッティングは確かに効果がありそうです。
胸
ライディングでは胸が前に向いていることが多いですが、腰が回ってないとぎこちない形になってしまいます。柔軟性を得るために、素振りは効果的だと感じました。バットの重さがちょうど良い錘になって、体全体が深くひねられます。自己流のストレッチではなかなか伸ばせない股関節まで伸びる感覚がありました。
バッティング後のライディングは、身体が良く動いたことを記憶しています。
前足
ボールを捉えるインパクトで体が流れてしまわない様に、バッティングでも前足で上半身をブロックさせる様な動きがあります。これはバックサイドターンでの、前足と回転する方向の骨盤でブロック(溜め)を作る動きに似ています。体を流れない様に意識する点は、サーフィンやスノーボードでも同様と言えるでしょう。
庭でも出来る、ターンのオフトレ
元野球少年のスノーボーダーの皆さん、ガレージに放置されているバットの出番です。すっかり野球から離れてしまっていても、基本動作は身体が覚えていることと思います。
身体の各部を意識して、ターンをイメージしながらバットを振ってみてください。「あ、確かに!」と感じるポイントが多々あるはずです。
雪解けの後は、素振りをしたり、仲間とバッティングセンターで遊ぶというのもスノーボーディングに繋がる要素がありそうです。
スノーボードのオフトレといえば、サーフスケートやサーフィンといったいわゆる3Sスポーツが主流ですが、実は身近なスポーツの中にもまだまだ共通項が眠っているかもしれません。
ちなみに、MOJANEユーザーからは「弓道ヨコノリ説」も飛び出しましたが、それはまた別の機会にご紹介するとします。